スポーツ祭東京2013(国体)夏季大会におけるアンチ・ドーピング活動!
スポーツファーマシスト委員会 委員長 佐藤 昌義
■はじめに
9月から10月にかけて行われたスポーツ祭東京2013(東京国体)夏季大会における当会のアンチ・ドーピング活動は、冬季大会(冬季大会活動の詳細はこちら)の総括に基づき以下の通り実施しました。当会の主な活動をご紹介します。■ドーピングについての相談窓口の開設
冬季大会の会場アンケートでは「どこに相談していいかわからない」という選手の声を受け、当会独自で相談窓口を設置することにしました。「相談専用メールアドレス」「QRコードからアクセスできる相談フォーム」を通じて相談を受け付け、回答は当会所属のスポーツファーマシスト(SP)が行いました。
相談専用メールアドレス | SP@edo-yaku.or.jp |
QRコード |
■ドーピング防止啓発ポスター「その薬飲んでも大丈夫?!」の掲示
国体開催会場はもとより、JR総武線平井駅構内、区内スポーツクラブ、区内中学校・高等学校、スポーツ関連団体に掲示することで選手のみならず多くのスポーツ愛好家に広くアピールしました。なお、ポスターにはドーピングに対する啓発メッセージとともに、前述した「相談専用メールアドレス」と「QRコード」を併記しており、その場ですぐに相談できるようにしました。■SPを対象とした勉強会・講習会の開催
少人数のグループディスカッションによる参加型勉強会や、現在、現場で活躍中の経験豊富なSPによる講習会等を開催し、SPとしてさらなる知識の深化・相談時の対応力の向上を目指しました。参加者から大変ご好評いただくとともに、関連団体からは講習会・勉強会のリクエストが入るなど、スキルアップに対する意欲の高さがうかがわれました。
■開催会場におけるアンチ・ドーピング活動
国体当日、当会ブースには、選手・関係者だけでなく区民の皆様がたくさん集まり予想以上に賑わいました。ブースでは「ドーピングクイズ」(写真参照)「アンチ・ドーピング啓発資料の配布」「肺機能測定」を実施しました。特にすべての会場で実施した、スポーツに対する身体機能確認のための指標ともなる「肺機能測定」は人気があり、選手から近隣住民まで幅広い世代の方にご利用いただき、1日100名を超える日もありました。
また、ラグビー会場で実施した「ドーピングクイズ」には4日間で合計130人が参加するなど、楽しみながらドーピングに対する正しい知識を学べる試みが、選手達に新鮮に感じてもらえたようです。
■夏季大会の活動を終えて
上記取り組みの反響は大変大きく、区外の薬剤師会からの問い合わせ・視察を受けました。また、活動主旨に共感いただいた行政によるバックアップなど活動に対する追い風もあり、おかげさまでここ江戸川区からはドーピング検査において陽性を示す選手もなく、連日のアンチ・ドーピング活動が報われた結果となりました。今後も当会は、国体活動における貴重な経験を生かし、積極的にSPの認知度向上に向けて取り組んで行くとともに、あらゆるメディアを通じた情報発信及びスポーツ大会会場における活動を通じて、スポーツ選手はもとより、日常的にスポーツに励まれている皆様が豊かなスポーツライフを継続できるようアンチ・ドーピング活動に取り組んでいきます。
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