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スポーツ祭東京2013 東京国体ショートトラック競技におけるスポーツファーマシストとしてのアンチ・ドーピング活動について






 去る2013年1月27日(日)および1月28日(月)の2日間に渡り、江戸川区スポーツランドにおいて国体のスケート・ショートトラック競技が開催されました。2013年江戸川区では、このショートトラック競技を皮切りに、9月にボートおよびラグビー競技、10月にはローラースポーツ競技が開催されます。

 国体はドーピング対象の競技会であり、昨年の岐阜国体において、予選会でしたが会場近隣の薬局で購入したかぜ薬の服用により「うっかりドーピング」(禁止物質を含むことを知らずに服用しドーピング違反となるケースのこと)が発生してしまいました。

 従いまして、江戸川区薬剤師会では、この東京国体において「うっかりドーピング」防止やお薬の相談会など、様々な活動をスポーツファーマシストである薬剤師の皆さんと共に展開していきます。

 スケート・ショートトラックの競技会場である江戸川区スポーツランドでは、東京都や江戸川区をはじめ東京都薬剤師会からのご支援を受け、会場入口間近にスペースを設け、総勢20名を超える体制にて、



 ①アンチ・ドーピング活動(当会作成のドーピング防止リーフレット等の配布)

 ②ドーピングに関するお薬相談対応

 ③i-Padを使ったドーピング意識調査(競技選手および親族・監督等関係者)



を実施いたしました。



 当会は昨年のプレ大会(ボートやラグビー)でも活動してきましたが、今回は国体の本大会であり、来場者は2日間で延べ2000名を超え、緊張感と本気度が如実に伝わってくる状況でした。従いまして、リーフレット配布やアンケートを通じて、競技選手や監督・コーチ等からドーピングに関する考え方や対処方法をより具体的にプレ大会以上に把握することが出来ました。



 100名を超える方々(全体の75%が選手および監督・コーチ)のアンケート結果からは、



 ●ドーピング講習は受講しているが、普段服用している医薬品に関してドーピングチェックを

  受けていない割合が60%であった。

 ●競技会場に持参した常備薬に関して、ドーピングチェックを受けていない割合が

  約50%であった。

 ●ドーピングに関する問合せホットラインの認識度は約50%であった。



 (詳細については、下記グラフをご参照ください。)



 つまり、ドーピングに関する知識や意識は向上しつつあるものの、選手が実際に服用する医薬品を習慣的にドーピングチェックするまでに至っておらず、「うっかりドーピング」のリスクは相変わらず高い、ことが判明しました。

 今回の選手および監督・コーチからのヒアリングやアンケート結果を踏まえ、当会では更なるドーピング防止活動およびスポーツファーマシスト育成・啓蒙活動を継続して参りたいと考えております。



<公認スポーツファーマシスト>

公認スポーツファーマシストは、最新のドーピング防止規則に関する正確な情報・知識を持ち、 競技者を含めたスポーツ愛好家などに対し、薬の正しい使い方の指導、薬に関する健康教育などの普及・啓発を行い、スポーツにおけるドーピングを防止することを主な活動とします。薬剤師の資格を有し、所定の課程を修めた方が、(公財)日本アンチ・ドーピング機構(JADA)より認定される資格制度です。





  • 当会スポーツファーマシスト委員会では独自の相談フォームを設けており、寄せられた相談にはスポーツファーマシストが責任をもって回答致します。相談はこちら。
  • 2014年10月12日、第47回日本薬剤師会学術大会にて「国体開催以後のスポーツファーマシスト活動の検討」と題した発表を行いました。当日の発表資料はこちら。
  • 区民向け小冊子「読む薬~スポーツを楽しむすべての皆さまへ~」はこちら
  • スポーツファーマシストのスポーツ祭東京2013におけるアンチ・ドーピング活動についてはこちら。
  • ドーピング相談対応薬局一覧はこちら
ドーピング相談対応薬局一覧
江戸川区薬剤師会 スポーツファーマシスト委員会