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スポーツファーマシスト委員会「相談対応スキル向上のための勉強会」「新規資格取得者サポートセミナー」




スポーツファーマシストの役割 禁止物質の特定だけではない



本会スポーツファーマシスト委員会は2014年1月31日、タワーホール船堀にてスポーツファーマシスト(以下=SP)を対象とした相談対応スキル向上のための勉強会「相談を受けた時、どう対応する?みんなで考えてみよう!」を開催しました。本勉強会では、実際に選手や関係者からドーピングについて相談を受けた際の対応スキルの向上を目指し、昨年国体期間中に寄せられた相談に対して、グループディスカッションを通じて回答してもらうことにしました。



参加者の方々はさまざまな議論を通じて、相談対応の難しさを実感している様子に見受けられました。おそらくその根底にはSPが、選手に対してドーピング検査をクリアさせるだけで良いのかという素朴な疑問があると思います。

現状、Web上の検索ツールを使用すれば特に専門的な知識がなくてもドーピング禁止物質の特定が可能です。



しかしながら、私(佐藤)が考えるSPとは、ドーピング禁止物質の特定に終始するのではなく、例えば選手が服薬中であればその病状の悪化等の変化も予測した上で、必要に応じて服薬指導等を行い、健康をトータルにサポートできるような存在です。薬剤師としての能力を存分に生かすことができれば、選手からも頼られるSPとなり、結果、薬剤師としての社会的な存在意義及び有用性も大きくなると考えております。一方、2月19日は同会場にて新規資格取得者サポートセミナー「2020年オリンピック・パラリンピック開催に向けてSPの資格を取得しよう!」を開催しました。昨年国体会場にてSP委員会が主体となり取り組んだ活動の紹介やSP活動の魅力・やりがいについて知ってもらうことで、参加者の資格取得へのモチベーション向上につなげたいと考えました。今回、特に強調したかったのは、SPがアンチ・ドーピング活動だけではなく、日常的にスポーツに励む区民の方々に向けて「栄養」「サプリメント」「アフターケア」等のカテゴリーについても啓発活動を行うなど、その活動領域を広めていくことができるということです。

実際、SP委員会では昨年、国体会場にて健康のバロメーターとなる肺機能測定の実施、さらにはウォーキングフェスタ会場にて栄養やアフターケア等のテーマを扱った小冊子「スポーツをするために知っておきたいこと!!」を配布するなど、多岐に渡る活動を実施し、ご好評をいただくことができました。本セミナー参加者の方には、アンチ・ドーピング以外の活動についても知っていただくことで、SP活動の可能性を感じていただけたと考えております。

さらに昨年、オリンピック・パラリンピックの招致が決定し、ここ日本にSPの活躍できる世界的な大舞台が準備されたと言えるでしょう。

今後もSP委員会は、知識の共有・情報提供・スキル向上に向けて講習会等を開催していきたいと考えております。SPの資格は本年4月より募集開始となりますので、興味をお持ちの薬剤師の方(SP資格詳細についてはこちら)にはぜひ資格を取得していただき、共に活動することができたら幸いと考えております。
  • 当会スポーツファーマシスト委員会では独自の相談フォームを設けており、寄せられた相談にはスポーツファーマシストが責任をもって回答致します。相談はこちら。
  • 2014年10月12日、第47回日本薬剤師会学術大会にて「国体開催以後のスポーツファーマシスト活動の検討」と題した発表を行いました。当日の発表資料はこちら。
  • 区民向け小冊子「読む薬~スポーツを楽しむすべての皆さまへ~」はこちら
  • スポーツファーマシストのスポーツ祭東京2013におけるアンチ・ドーピング活動についてはこちら。
  • ドーピング相談対応薬局一覧はこちら
ドーピング相談対応薬局一覧
江戸川区薬剤師会 スポーツファーマシスト委員会